カテゴリー別アーカイブ: 一般公開行事

2016/12/03(土) 箱根登山ケーブルカーふれあいフェスティバル IN 早雲山

箱根登山ケーブルカーふれあいフェスティバル IN 早雲山というイベントで、ケーブルカーの駅裏見学ツアーというのがあるということで行ってきました。

参加したいと思っていたイベントの受付です。

早雲山駅裏側見学ツアー受付

早雲山駅裏側見学ツアー受付

が、なんとこのイベントに参加できるのは小学生の子供と、その子供の保護者のみということがその場で判明、一番参加したかったイベントに参加できませんでした。

この箱根登山ケーブルカーふれあいフェスティバル IN 早雲山の、これ以外のイベントは、明らかに子供向けのイベントです。

1 つは、ミニ登山電車です。自分で運転できるのではなく、係りの人がラジコンで運転する電車で、線路を 2 周します。こちらは無料です。

ミニ登山電車に乗車

ミニ登山電車に乗車

さかな釣りゲームは有料で 1 回 100 円ですが、必ず何かが当たります。当たりの景品は、どれも 100 円より高いものなので、お得ではあります。

さかな釣りゲーム

さかな釣りゲーム

イベントには物販もあるのですが、あまり売れてない感じでした。他の鉄道会社の出店も出てましたが、集客が悪いのに驚いていたのではないでしょうか…?

イベントの物販

イベントの物販

鉄道系イベントには、いかにも「鉄」という人がワサワサいるのが普通なのですが、このイベントでは自分以外には 1 人しか見かけませんでした。(その人もミニ登山電車に大人 1 人で乗ってました)

他にイベントに参加しているのは、ごく普通に箱根観光に来た家族連れとかアベックとかが、「何かやってる」という感じでついでに参加しているという感じでした。なので 1 時間に 3 本ほど運行されているケーブルカーが到着すると、ロープウェイへの乗継待ちをする人のうち、イベントに少し人が流れてくるけど、その人たちが参加し終えると、次のケーブルカーが到着するまでガラ~ンとしているという繰り返しです。

もう少しおっさん向けのイベントをやれば集客できるのになぁと思いますが、ケーブルカーは一般の鉄道と違って「つるべ」にぶら下がって運転している 2 編成の車両以外には車両がなく、車庫に置いてある車両で何かする、というような事ができないので、なかなか難しいのかも知れません。

やっぱり駅裏ツアーに大人だけでも参加できるようにしてくれるのが一番だと思うのですが、何か難しい点があるのでしょうか…?

2016/11/05(土) ヤマハ歴史車両デモ走行見学会 at ヤマハ袋井テストコース

2016/11/05(土) に、ヤマハ袋井テストコースで行われた、ヤマハ歴史車両デモ走行会見学会というイベントに行ってきました。

事前にインターネットで公開されていた案内で、二輪車は袋井テストコース内に駐車できるが、四輪車は別の場所に駐車して、そこからシャトルバスになると説明があったので、二輪車 (RG-200Γ) で行くことにしました。

自宅を出てそれほど遠くない東名高速の鮎沢 P.A. で最初の休憩です。鮎沢 P.A. からこんなに綺麗に富士山が見えるとは知りませんでした。

富士山と RG-200Γ at 東名高速・鮎沢 P.A.

富士山と RG-200Γ at 東名高速・鮎沢 P.A.

現地に到着して、二輪車はこちら、という看板に従って袋井テストコースへ到着すると、正門前で係りの人が「二輪車駐輪場は満車です。もう入れないので、四輪車と同じ駐車場へ行ってください。」と (それほど大きくない声で…) 言っていました。オートバイに乗っているとエンジン音にかき消されてしまうので、その人の目の前まで行って初めて聞き取れるので、道の反対側で渋滞待ちのようになっていたオートバイのライダー達も、そこから直接折り返さずに、1 人 1 人、係りの人のところに寄ってきては、ようやく説明が聞き取れて去っていくというカオスな状態が続いていました。拡声器を使ってオートバイのライダーに聞き取れるようにするか、大きなボードに説明を書いて、読めばわかるようにするかしなければならないと思いました。

看板通りに駐車場所を目指して走っていったのに追い返され、どうしてよいかわからず右往左往するオートバイの群れ

看板通りに駐車場所を目指して走っていったのに追い返され、どうしてよいかわからず右往左往するオートバイの群れ

私は四輪車の駐車場まで行ってシャトルバスに乗るのは嫌だったので、袋井テストコースから少し離れたところで路上駐輪することに決め、そこから歩いて会場に向かいました。

ヤマハコミュニケーションプラザ歴史車両デモ走行会見学会 2016 会場となった袋井テストコースの入口

ヤマハコミュニケーションプラザ歴史車両デモ走行会見学会 2016 会場となった袋井テストコースの入口

ちなみに、会場にはオートバイ用以外に、自転車用の駐輪場も用意されていて、そちらはまだかなり台数に余裕がありました。自転車で来ている人もそれなりにいて、私が着いた時間帯でも、正門の係りの人は、自転車は通していました。

敷地を進んでいくと、「これより先 外来者進入禁止」 の看板が登場します。この日ぐらいは 「今日は入れます」 というような貼り紙をしてあってもよいように思いました。

袋井テストコースは、普段は一般の人は立入り禁止で、このような看板もあります

袋井テストコースは、普段は一般の人は立入り禁止で、このような看板もあります

会場に到着すると、レイアウト図と、タイムスケジュールがありました。走行見学エリアの位置が、この図だとわかりにくいですね…

会場内レイアウト

会場内レイアウト

イベント・タイムスケジュール

イベント・タイムスケジュール

デモ走行が始まる時間まで、デモ走行車両や、その他の展示車両を自由に見学できます。特に車両のまわりにロープなどが張られているわけでもなく、本当に自由に見学できる状態でした。

なんとなくアメリカンっぽい雰囲気の Popgal という原付。かわいいスタイルです。

Popgal

Popgal

こちらはステップスルー型スクーター原付の元祖、パッソルです。私が中学生から高校生ぐらいの頃にものすごく売れたオートバイで、本当にそこら中を走っていました。

Passol パッソル

Passol パッソル

リアタイアのサスペンションは、タイヤを片持ちでエンジンユニットそのものがバネ下に入ってタイヤと一緒に揺れる、ユニットスイングです。今のスクーターもほとんどがこの形式ですが、既にそのスタイルが完成しています。

片持ちでエンジン一体のユニットスイングという形式がすでに完成している

片持ちでエンジン一体のユニットスイングという形式がすでに完成している

こちらは Zippy という原付です。独特のスタイルがかわいいです。こういう個性的なスタイルの原付は現在は絶滅しましたね。

Zippy

Zippy

こちらは GP50 マシン RF302 です。上から見ると、細い! 17 馬力、最高速度は時速 170km 出たそうですが、こんな細くて華奢な車両で時速 170km 出たら、ライダーはすごく怖かったのではないでしょうか?

GP50 レーサー RF302 の車体を上から。細い…

GP50 レーサー RF302 の車体を上から。細い…

続いて Tech21 カラーの FZR750 です。私が高校生の頃、当時はレースとしてとても人気があった 8 耐に平選手が出場した車両です。当時はカッコいいと思ったものですが、今見ると、特にフロントカウルの形状に時代を感じて、古臭い感じです。でも、このカラーリングは今見てもカッコいいですね。

FZR750 TECH21 カラー

FZR750 TECH21 カラー

四輪車は、まず トヨタ 2000GT です。トヨタ博物館などでも何度か見たことがありますが、この色のトヨタ 2000GT は初めて見ました。世間的には評価の高いデザインですが、私は小学生の時に名古屋への遠足に先立っての説明会で初めてこの車の説明を聞き写真を見た時に 「カッコ悪」 と思ってしまって以来、どうも素直にカッコよく思えないところがあり、見るたびに微妙な思いをいだいてしまいます。まぁ、大人になってから初めて見たトヨタスポーツ 800 なんかは、スタイルのテイストは似ているのに、素直にカッコいいと思えるのが不思議なところです。トヨタ 2000GT も、もう少し大人になってから初めて見ていれば、素直にカッコいいと思っていたのかも知れません。

TOYOTA 2000GT

TOYOTA 2000GT

そして、おそらく今回のイベントの目玉である OX99-11 です。これは黒の車体です。

OX99-11

OX99-11

こちらも OX99-11 です。赤色の車体です。

OX99-11

OX99-11

OX99-11 最後の 1 台は緑色です。

OX99-11

OX99-11

今回 3 台が展示されていた OX99-11 ですが、ヤマハの方によると 5 台製造されたらしいです。残りの 2 台は、なんと行方不明なのだとか… 製造した後市販しないことが決定すると、倉庫などにしまいこまれて、忘れられた存在となっていたものを、数年前に復活させたのですが、その時出てきたのがこの 3 台だけだったのだそうです。FRP のボディーなどは数年しまっておいたぐらいでは痛まないと思いますが、ECU なんてソリッドステートの電子回路のはずなのに市販車の ECU は何故か放置していただけで壊れてしまうので、どうしたのか聞いてみましたが、保管状態が良かったのか、ECU については特に何もしなくてもそのまま使えているのだそうです。樹脂系の部品とかをどうしたのか聞きそびれましたが、おそらく再作成したものとかもあるのでしょうね。そして、残りの 2 台は一体どこにあるのか、興味のあるところです。

OX99-11 は、ドアやフードを開けて内部が見える状態でも展示されていたので、内部の写真も自由に撮れました。まずは運転席です。

OX99-11 運転席

OX99-11 運転席

エンジンは当時の F1 そのものらしいです。ステアリングホイールはおそらく当時でももっとボタンとか一杯ついてたと思ったのですが、同時代の MP4/6 のステアリングをインターネットで画像検索して見ると、ラジオの操作ボタンぐらしかついてないシンプルなものだったので、当然無線などが付いてない OX99-11 は、ステアリングにボタンがなくても時代的にそういうものだったということのようです。運転席は右でも左でもなく中央にあるのですが、ミッションは右手で操作する位置にあるので、操作体系としては左ハンドル車です。

続いてエンジンです。

OX99-11 のエンジン

OX99-11 のエンジン

V 型 12 気筒エンジンなので、片側から見ると 6 つのシリンダーヘッドが並んでいます。インジェクション車でシリンダーの上の方に見える機器がインジェクション系のものらしいです。エンジンの上に付く吸気用のダクトが、まさに F1 という形状をしているのが良いですね。

そしてリア・サスペンション。F1 ではおなじみのダブル・ウイッシュボーン・サスペンションです。車体カウルがある OX99-11 ではあまり意味がないのですが、ダンパーとスプリングは、ミッションの上部にインボード・マウントされているのも F1 と同じです。サスペンション用のフレームがあるわけではなく、ミッションのモノコックに直接サスペンションが付いているように見えるのも、F1 と同じなのだと思います。

OX99-11 のリアサスペンション

OX99-11 のリアサスペンション

デモ走行の時間が来ると、展示エリアから出て行くようにアナウンスがありました。アナウンスがあっても、なかなか人が柵の外へ出て行かず、いきなりスケジュールから大幅遅れでデモ走行がスタートしました。

展示エリアからの観客の追い出しがようやく終わると、走行予定車両のエンジンが順次スタートされていきます。エンジンをかけ始めた頃には、すでに走行コース横のエリアに移動していたので直接は見れませんでしたが、古い車両であることもあるのだと思いますが、アクセルを空ぶかしして調子を整えているらしき様子が、音で伝わってきました。しかし、そればかりずいぶん時間をかけてやっていて、なかなか走り出しません。と思っていたら、いきなり目の前のコースを、ちょろちょろっという感じでオートバイが駆け抜けて行きました。

1 台目のデモ走行車両

1 台目のデモ走行車両

コース脇にいるとほとんど聞こえないため気づいていなかったのですが、よく耳を澄ますと、中央のコントロールタワーの建物付近でなにやらアナウンスをしているらしく、次に走行する車両の紹介をしているようです。しかしコース脇の走行が見えるエリアにいると、「あ~、何かマイクでしゃべってるな」ということはわかりますが、何を言っているのかは全く不明です。また、1 台、1 台の走行の時間間隔がバラバラで、1 台目と 2 台目の間はものすごく空いてましたが、途中は順調に次々と走ってくる時間もあり、そう思っていたら、また間が空いて、と、何が起きているのか全然わからず、ただただ目の前に時々走りに来るオートバイを、説明も聞き取れないまま呆然と見ているだけ、という謎イベント状態になっていました。

2 台目のデモ走行車両

2 台目のデモ走行車両

3 台目のデモ走行車両

3 台目のデモ走行車両

4 台目のデモ走行車両

4 台目のデモ走行車両

5 台目のデモ走行車両

5 台目のデモ走行車両

6 台目のデモ走行車両

6 台目のデモ走行車両

デモ走行が 3、4 台行われたあたりで、驚くべきことに既に帰る人が出始めました。こんな走行を見てても面白くないと思ったのかも知れませんが、決断が早すぎます…
私が結局入れなかった会場の二輪駐車場は、けっこう奥の方まで駐車車両を入れていました。駐車場に入る時は走行して入ったらしいのですが、出て行く時は、観客のいるエリアを通るため、押して出て行くように指示されたらしいです。大型二輪で来ている人も多かったのですが、重そうな車両を、ここからはエンジンかけて自走してよいです、と言われるエリアまで押しているのは、見ていてとても大変そうでした。

7 台目のデモ走行車両

7 台目のデモ走行車両

8 台目のデモ走行車両

8 台目のデモ走行車両

9 台目のデモ走行車両

9 台目のデモ走行車両

10 台目のデモ走行車両 - ライダーさんの頭が画面の枠外になってしまいました

10 台目のデモ走行車両 – ライダーさんの頭が画面の枠外になってしまいました

11 台目のデモ走行車両

11 台目のデモ走行車両

12 台目のデモ走行車両

12 台目のデモ走行車両

13 台目のデモ走行車両

13 台目のデモ走行車両

14 台目のデモ走行車両

14 台目のデモ走行車両

15 台目のデモ走行車両

15 台目のデモ走行車両

16 台目のデモ走行車両

16 台目のデモ走行車両

17 台目のデモ走行車両

17 台目のデモ走行車両

18 台目のデモ走行車両

18 台目のデモ走行車両

19 台目のデモ走行車両

19 台目のデモ走行車両

20 台目のデモ走行車両

20 台目のデモ走行車両

21 台目のデモ走行車両

21 台目のデモ走行車両

22 台目のデモ走行車両

22 台目のデモ走行車両

23 台目のデモ走行車両

23 台目のデモ走行車両

次に走った RZ250 は、何故か他の車両よりずっと遠くまで行って戻ってきて、さらに 2 往復していました。どうやらライダーさんが走行手順を勘違いしていたようです。他の車両より速い速度で走っていたので、1 回目ではブレブレな写真しか撮れなかったので、2 往復してくれて助かりました。

24 台目のデモ走行車両

24 台目のデモ走行車両

25 台目のデモ走行車両

25 台目のデモ走行車両

26 台目のデモ走行車両

26 台目のデモ走行車両

27 台目のデモ走行車両

27 台目のデモ走行車両

28 台目のデモ走行車両

28 台目のデモ走行車両

29 台目のデモ走行車両

29 台目のデモ走行車両

30 台目のデモ走行車両

30 台目のデモ走行車両

31 台目のデモ走行車両

31 台目のデモ走行車両

ここで二輪車・市販車のデモ走行は終了です。あれ? 二輪車・市販者のデモ走行は 30 台だったはずなのに、写真でこうやって見返してみると 31 台が走行しています。で、私の撮った写真で見ると、1 台目と 3 台目はどうやら同じオートバイのよう。他の方の twitter や blog 記事なども参考にすると、どうもデモ走行というのは YA-1 (上記で 2 台目となっているオートバイ) からスタートで、その前に YD-1 がなぜか 1 回走ったようです。

続いて四輪車のデモ走行です。まずはトヨタ 2000GT と、LEXUS LFA です。スケジュールが遅れていたためなのか、元からの予定なのか、この 2 台は同時にコースインして走行しました。

走行するトヨタ 2000GT

走行するトヨタ 2000GT

走行するトヨタ 2000GT

走行するトヨタ 2000GT

同時に走行するトヨタ 2000GT と LEXUS LFA

同時に走行するトヨタ 2000GT と LEXUS LFA

同時に走行するトヨタ 2000GT と LEXUS LFA。2 周目は位置が逆になってました

同時に走行するトヨタ 2000GT と LEXUS LFA。2 周目は位置が逆になってました

二輪車市販車は、コントロールタワーの前の、500m ぐらいの区間を往復しただけでしたが、トヨタ 2000GT と LEXUS LFA は、コースを周回走行しました。さきほどまでの二輪車と同じようにチンタラした走りしか見れないのかと思っていたら、あっと言う間に、見えないところまで走って行ってしまいました

コースを周回するべく、見えないところまで走って行ってしまいました

コースを周回するべく、見えないところまで走って行ってしまいました

続いて OX99-11 のデモ走行です。まずは、赤い車両、黒い車両、緑の車両の順にコースに入ってきて、整列しました。

赤の OX99-11 のコースイン

赤の OX99-11 のコースイン

黒の OX99-11 のコースイン

黒の OX99-11 のコースイン

緑の OX99-11 のコースイン

緑の OX99-11 のコースイン

コントロールタワー前に整列した赤、黒、緑の OX99-11

コントロールタワー前に整列した赤、黒、緑の OX99-11

そして走行開始です。

走行する赤の OX99-11

走行する赤の OX99-11

走行する赤の OX99-11

走行する赤の OX99-11

走行する黒の OX99-11

走行する黒の OX99-11

走行する黒の OX99-11

走行する黒の OX99-11

走行する緑の OX99-11

走行する緑の OX99-11

走行する緑の OX99-11

走行する緑の OX99-11

エンジンは 3 台とも同じものですが、黒の OX99-11 だけマフラーが異なり、音が大きいです。その点を考慮しているのか、黒の OX99-11 のドライバーはアクセルを控えめにしていたように思えました。

また、緑の OX99-11 だけ、ライセンスプレート (ナンバープレート) がついています。この KI OXY というライセンスプレートは、OX99-11 がイギリスで登録して走行していた時の、本物のライセンスプレートです。

続いて、二輪車レース車両のデモ走行です。

走行する RD56 (GP250 マシン)

走行する RD56 (GP250 マシン)

二輪車でも、レース車両はコースを周回します。出だしは様子見なのかそれほど速くない速度で立ち上がっていきましたが、2 周目は、予想以上に本気の走りでカッ飛んでいて驚きました。

走行する TECH21 カラーの FZR750

走行する TECH21 カラーの FZR750

平選手のオートバイというイメージの TECH 21 カラーの FZR 750 は、河崎 裕之さんという、かつてのライダーが乗っていました。私はこの日まで知らない方でしたが、WGP で複数回表彰台に立つなど実績のあるライダーの方でした。

3 台目のレーサーのデモ走行 (車名記録してませんでした…)

3 台目のレーサーのデモ走行 (車名記録してませんでした…)

走行する YZR500

走行する YZR500

当初のスケジュールだと、この後記念撮影があって終わりなのですが、なんと、この時間になっても、まだ駐車場からのシャトルバスに乗って新たにやってくる人がたくさんいる状態であったため、急遽 16:00 から、1 回目より短縮バージョンですが、2 回目の走行セッションが行われることになりました。

1 回目の走行では、なかなかピントが合わなかったり、手振れがあったりと、あまり綺麗な写真が撮れなかったので、駐車場への出入りだと速度が遅いので、車両の写真が撮りやすいだろうということで、2 回目のデモ走行は、コース脇ではなく、コースへの出入り口近くで見ることにしました。

2 回目のデモ走行は、走行を終えた車両が駐車場へ入る出入口付近で見学しました

2 回目のデモ走行は、走行を終えた車両が駐車場へ入る出入口付近で見学しました

狙い通り、速度を落として走る車両を撮影できました。

2 回目のセッションの、1 回目より台数を減らしての二輪車市販車デモ走行が終わり、二輪車レーサーのデモ走行が始まったぐらいの時間に、時刻でいうと 16:30 ぐらいだったでしょうか、アナウンスで 「駐車場から乗客を乗せた最後のシャトルバスがただいま到着しました」 と流れていました。すごく遅れてきた 2、3 人が乗っているのかな? と思って到着したばかりのバスの方を見ると、ほぼ満席でした。もうイベントはほとんど終わっているのに、駐車場でシャトルバスを待つ行列にずっと並んでいて、この時間になってやっと会場に辿り着けた人がいたということのようです。2 回目のセッションをやると聞いた時はすごいサービス精神だなと思いましたが、その状況だとやらざるを得なかったのでしょうね…

さらに 16:51 には日没です。

2 回目のセッションが完了してないけど、日没してしまいました

2 回目のセッションが完了してないけど、日没してしまいました

最後の四輪車のセッションは、ヘッドライトのある車両ばかりなので、とりあえず走行はできそうです。写真は厳しい… 駐車場では、トヨタ 2000GT が走行の準備で小さく移動していましたが、リトラクタブルヘッドライトを上げて、バックランプとブレーキランプが点いている状態のトヨタ 2000GT という、それなりに珍しい写真が撮れました。

走行セッションの準備でバックするトヨタ 2000GT

走行セッションの準備でバックするトヨタ 2000GT

ヘッドライトを点けてコースインする OX99-11

ヘッドライトを点けてコースインする OX99-11

OX99-11 もヘッドライト、テールランプを点けてのコースインです。

ヘッドライトを点けて走行する OX99-11

ヘッドライトを点けて走行する OX99-11

リトラクタブルヘッドライトを上げて走行するトヨタ 2000GT

リトラクタブルヘッドライトを上げて走行するトヨタ 2000GT

周回コースの反対側は観客は入れないのですが、表側の駐車場の端っこの方へ行くと少し見える部分があります。1 回目の走行時にはコース脇に 3、4 重に人垣が出来ていたので、コース脇へ来ることを諦めて、そちらで見ている人がいました。1 回目の時もそちらにも興味があったのですが、人が多いので、一旦場所を離れるとすぐにその場所を他の人に取られてしまい、戻ってくると人垣の後ろからしか撮影できなくなるため、移動を諦めていました。今回はコース脇はガラガラで、自分の場所を一度離れても支障なく戻ってこれるので、そちらにも移動して撮影してみました。

コースの裏の部分を走行する OX99-11

コースの裏の部分を走行する OX99-11

ヘッドライトを点けていることもあって、ル・マン 24 のような耐久レースを見ているような雰囲気でした。コースのゴール部分に戻ってくる OX99-11 とトヨタ 2000GT も、やはり耐久レースのゴールのような感じです。昼のイベントとは違う雰囲気で、これもなかなかよかったです。

コースを 1 周して戻ってきた OX99-11 (手前) とトヨタ 2000GT (奥)

コースを 1 周して戻ってきた OX99-11 (手前) とトヨタ 2000GT (奥)

最後に OX99-11 と記念写真を撮ってもらいました。

OX99-11 と記念写真

OX99-11 と記念写真

現地でも、また、現地に到着するまでも、リアルタイムの情報不足を感じました。現地のアナウンスは、コントロールタワーのすぐ近くでしか聞こえませんでした。
イ ベント公式 Twitter アカウントを事前に周知しておいて、そのアカウントでリアルタイムに 「次に走る車両は XX です」 と tweet してくれたり、駐車場問題にしても、そのアカウントで 「コースの二輪駐車場は満車になりました。四輪車と同じ駐車場へ向かってください」 などと情報発信してくれると、開催者側にとってはあまり大きな負担とならずに、参加者からは情報がよく見えるようになるので、そのような方法を次回は取っ て欲しいと思いました。

上記のような改善の提案はあるのですが、今回のイベントは、ヤマハさんの予想をはるかに上回る人が来てしまったようで、それに伴って運営上の問題がいくつも発生してしまったというだけで、本質的には来客側の問題であったとも言えます。ヤマハの方々は、想定外に状況に対して、それなりに良く対応されていたのかなと思います。今回は 8 年振りの開催ということで人がたくさん来すぎてしまったということがあると思います。毎年やれば、もう少し人が分散すると思うので、来年以降も着実に毎年開催してくれるとよいなぁ、と思いました。

2016/11/03(木・祝) 量子科学技術研究開発機構・那珂核融合研究所・核融合施設見学会 (一般公開)

量子科学技術研究開発機構 (元・日本原子力研究開発機構) 那珂核融合研究所で 2016/11/03(木・祝) に開催された「核融合施設見学会」 (一般公開行事) を見に行ってきました。

予定より 2 時間ぐらい寝過ごしてしまい、到着したのは 13:00 を過ぎたころ… 施設入口には一応一般公開行事らしいゲートが設置されていました。

核融合施設見学会入口ゲート

核融合施設見学会入口ゲート

建物に到着すると、見学ツアーの参加者募集をしていました。他の研究施設の一般公開と違って、基本的にツアーに参加して見て回る形式になるので、見学ツアーに参加しないと、子供向けのイベント以外にはほとんど見るところがありません。当然参加します。

ツアーの最初でいきなりメインイベントと言える JT-60 実験棟の見学です。

JT-60 実験棟

JT-60 実験棟

建物の名前は JT-60 実験棟ですが、JT-60 は既に解体されて別の場所に運び出されていて、現在は ITER の副施設で欧州との共同研究施設という位置づけとなった JT-60SA を内部で建設中です。

見学用の部屋から、かなり出来上がった JT-60SA の真空容器を見下ろすようにして見学できます。

JT-60SA 真空容器 (向かって右手)

JT-60SA 真空容器 (向かって右手)

見学用の窓から見える範囲はごく限定的なので、こういう写真しか撮れません。TOSHIBA という旗がぶら下がっている構造物の奥に見える球体状のものが真空容器です。実際にはドーナツ状の形状をしています。このあと超伝導トロイダル磁場コイルをはめ込んでいくために、ドーナツ状の形状のうち、わざと全体の 20 度ぐらいを未完成のままにしてあり、そこから超伝導トロイダル磁場コイルを入れては、円周上を移動させて固定させていく、という作業がこれから行われます。現時点では超伝導トロイダル磁場コイルは 1 つもはまっていません。真空容器の 20 度ほどの開口部には、形状を保つための治具が入ったままとなっています。この治具はオレンジ色で目立つので写真でも場所がわかりやすいと思います。

左手に見える青い装置は、中性粒子ビームの入射装置です。燃料となる水素などの中性粒子を一旦イオン化して電磁的に加速し、最後に電子を加えて再度中性化して、真空容器内に打ち込む装置です。燃料を注入するための装置という意味と同時に、加熱装置としての意味があります。

次に場所をうつして、超伝導トロイダル磁場コイルが仮置きされている場所へ連れて行ってくれました。

超伝導トロイダル磁場コイル

超伝導トロイダル磁場コイル

超伝導トロイダル磁場コイルは国際共同プロジェクトである JT-60SA では、フランスとイタリアが製造を担当しています。全部で 18 個必要となりますが、フランス、イタリアがそれぞれ予備を含めて 10 個ずつ、合計 20 個製造されます。現在フランス製の 2 つが到着していて、写真の今回一般公開で展示されていた超伝導トロイダル磁場コイルは、その 2 番目に届いたコイルで Coil11 という名前がついています。

続いて液体ヘリウムを使った冷却システムへ案内されました。この冷却システムは、超伝導コイルが超伝導状態になる温度まで冷やすための液体ヘリウムを -269℃ まで冷やすための装置です。装置としてはエアコンと同じ熱交換機式で、液体ヘリウムをいったん圧縮して温度を高くして、そこから熱を奪った後、圧力を下げてやることで冷却します。そのために中心となる施設は圧縮ポンプです。メーカーはドイツの会社だそうですが、この機械自体はフランス製だそうです。

液体ヘリウム冷却装置の圧縮ポンプ

液体ヘリウム冷却装置の圧縮ポンプ

装置の色使いとかがヨーロッパっぽいです。18 気圧まで圧縮するそうです。

続いて電源施設を見学しました。電源は直流電源が必要になり、さらに大電流が必要、かつ、急激な電流変化が必要な場合もある、ということで、かなり特殊な装置が色々つながっているようです。一番気になったのは「電線」です。電源から真空容器へ電気を送る電線は、普通のケーブルではなく、ものすごくしっかりした金属角材でした。あれだけの断面積が必要ということなのでしょう。

電源室の天井に張り巡らされた「電線」

電源室の天井に張り巡らされた「電線」

写真を見ても、支持構造物ばかりで電線がないやん、と思うのではないかと思いますが、写真に写っている銀色の、平行して並べて設置された金属の板のようなものが電線です。

最後に、JT-60 の保管場所を案内されました。

JT-60 に使われていた常伝導トロイダル磁場コイル

JT-60 に使われていた常伝導トロイダル磁場コイル

JT-60 のトロイダル磁場コイルは、JT-60SA の超伝導とは違い、常伝導コイルです。なので磁力を発生させるために電気を通すとコイル自体がかなり発熱します。写真でコイルに青い装置がついていますが、これはコイルの水冷装置です。

見学用のスペースの目の前には、上記のトロイダルコイルが見えています。その左奥の方に、JT-60 の真空容器が保管されています。ちょっと見難い位置にあります。

JT-60 の真空容器

JT-60 の真空容器

これらは JT-60 の実験で出た中性子によって若干放射化していて、それが崩壊して放射化が収まるまで保管されることになるそうです。30 年とか 40 年ぐらいのスパンだそうです。既に JT-60 での実験を終えてから 10 年近くになるので、あと 30 年ほどで廃棄できるようになるようです。

高周波加熱装置の見学は、午前中のツアーには組み込まれていたようですが、午後のツアーは人数をさばくためにツアーから外れていました。高周波加熱装置の見学を担当している職員の方が、暇だったのか独自にその装置だけの見学ツアーを集客をしていたので、そちらにも参加して見せてもらうことができました。

高周波源となるジャイロトロン

高周波源となるジャイロトロン

東芝製のジャイロトロンは、現時点では世界最高クラスの性能を持っているそうです。2 種類の周波数帯に 1 つのジャイロトロンで対応しているのも珍しいそうです。ちなみに製造している会社は現在も「東芝なんとか」、という名前のままだそうですが、東芝の粉飾会計問題で会社まるごとキヤノンに売られてしまって、現在はキヤノンのグループ会社となっているそうです。東芝は本体で原子力をやっているので、こういう関連会社を維持する意思があったと思いますが、キヤノンがこの事業を続けてくれるのかちょっと不安です。

そしてこちらが高周波加熱装置の本体です。

JT-60SA 高周波加熱装置

JT-60SA 高周波加熱装置

写真には 3 器の高周波加熱装置が写っています。手前から 2 つ目まではジャイロトロンが刺さっていますが、3 つめの装置には刺さっていません。この 3 つめの装置に本来は刺さっているジャイロトロンが、単体で展示されていたジャイロトロンということです。高周波加熱装置は最終的には 9 台になるそうで、この写真の奥の方にも、手前の方にも、建物内にはまだ空きスペースがあり、設置工事の準備が行われていました。

この装置で作られた高周波は、導波管を使って真空容器に導かれます。真空容器内に高周波を放出するためのアンテナは、JT-60SA で新たに試される回転する平面鏡と固定局面鏡により、真空容器内の狙った場所に高周波を送り込めるような独創的な形状をしています。高周波なので普通の、例えばダイポールとかのようなアンテナという概念とは全く異なる姿をしていますが、普通に鏡で反射とかできると聞くと、電波ではなく、光の領域に近づいているんだなぁと思います。反射時のロスにより鏡が熱を帯びるため冷却が必要ですが、可動式平面鏡はその名の通り可動部があるため、動作を繰り返しても信頼性のある冷却システムが課題で、今回は冷却系にジャバラ状の部分がまったくない独自の方式が試されます。また、可動部の潤滑は、オイルなどをまったく使わない乾式が用いられます。アンテナ自体は真空容器内にあるため、冷却、潤滑などに使う水はオイルが少しでも漏れると大問題になるため、このあたりの設計がとても難しいそうです。

最後に帰り間際に撮った那珂核融合研究所内の並木です。紅葉していてとても綺麗でした。

紅葉して美しい那珂核融合研究所内の並木道

紅葉して美しい那珂核融合研究所内の並木道

こんな感じで見学してきました。JT-60SA ではまだまだ発電には至りませんが、それでもこれだけ最新の技術を投入していく必要があります。ITER は技術レベル的には同じ時代ということもあり、似たようなもののようですが、規模が違うので、実証試験としては意味があるものができるはずです。生きてい るうちには核融合発電が実用されるところを見てみたいと思っているのですが、間に合うのかどうか微妙な感じ、というのが今回の見学で感じた感想でした。

2016/10/08(土) 核融合科学研究所オープンキャンパス

岐阜県土岐市にある核融合科学研究所のオープンキャンパスに行ってきました。

日本には核融合に関して 2 つの大きな研究施設があります。1 つは茨城県那珂市にある那珂核融合研究所で、そこには JT-60 というトカマク型の核融合炉の実験施設がありました。(那珂核融合研究所では、現在 JT-60 は解体され、超伝導磁石を使うなど、アップグレードバージョンである JT-60SA が建設中です)

もう 1 つがこちらの核融合科学研究所で、こちらにはヘリカル型の核融合炉の実験施設があります。設置されている実験施設には LHD (Large Helical Device) と呼ばれる核融合炉の実験施設があります。

LHD の入っている建物を背景に自分のビートと記念撮影

LHD の入っている建物を背景に自分のビートと記念撮影

駐車場は施設の中にありますが、施設の正面写真を撮りたくて、一旦玄関に戻って撮ってみました。

オープンキャンパスの看板が出た核融合科学研究所の正面玄関

オープンキャンパスの看板が出た核融合科学研究所の正面玄関

JT-60 も LHD も、核融合炉の前提条件となる 1 億度を超える超高温のプラズマを、ある程度の時間維持するための実験を行っています。

トカマク型実験炉と比べ、ヘリカル型の実験炉では、プラズマを長時間維持できるということが長所です。実際にこの LHD では、1 時間以上といった長時間にわたり高温のプラズマを維持することができていますが、核融合を実現できる超高温までにはプラズマの温度を上げきれていないのが現状です。

施設見学では、まず、LHD にプラズマを付けるための実験を行う時に使うコントロールルームを見に行ってみました。

LHD のコントロールルーム

LHD のコントロールルーム

なにやらロケットの発射管制室と似てますね。実際、似ているということで TBS の「下町ロケット」という番組のロケで、このコントロールルームが、ロケット発射の管制室としてロケに使われたそうです。

正面の一番大きな画面に写っているのは LHD の内部で、実際にプラズマを付ける実験を行った時の様子を録画してあったものを繰り返し流していました。

続いて、LHD 本体の見学です。LHD の建物へ移動する途中、庭でプラズマくんと一緒に踊ったりして遊ぶイベントをやっていました。

庭で行われていたプラズマくんと踊るイベント

庭で行われていたプラズマくんと踊るイベント

なんじゃ、こりゃ、という感じですが、このオープンキャンパスイベントは、私のようなおっさんに核融合の最新の研究、実験状況を伝えるイベントであると同時に、土岐市など、地元の方に、施設に親しんでもらうためのイベントでもあるわけです。このような子供向けのイベントは、主に後者の目的で行われていて、このようなイベントを目当てに、周辺に住んでいるお母さんが子供を連れてやってきたりしていました。

そして、こちらが LHD です。

LHD (Large Helical Device)

LHD (Large Helical Device)

なんかすごそうな装置が並んでいますが、「え、どれが LHD?」 という感じでもあります。LHD というのは、この建物の中にあるさまざまな装置が複合した全体を言うのですが、普通は LHD という名称は、その心臓部となるドーナツ型の真空容器と、そのすぐ周辺に着く電磁石の部分を指して使われることが多いです。上の写真では、その真空容器は、周辺装置の中に埋もれていて、まったく見えていません。

そしてオープンキャンパスの目玉としては、この LHD 装置の周辺を専門家に引率してもらって、説明を聞きながら一周するツアーがあります。今年初めて、真空容器の中を直接見れるように、真空ポンプの一つに透明な窓 (たぶんアクリルの窓) をつけて、中をのぞけるようにしてある場所が設けられました。

で、この写真がそののぞき窓です。

LHD 真空容器のぞき窓

LHD 真空容器のぞき窓

のぞき窓になっている部分から真空容器の中まで見えているのは、おそらく、真空ポンプ自体を整備などのために分解してしまっているためなのだと思います。

奥の方がどうなっているか、この写真だとわかりづらいですが、ズームしていくと、核融合科学研究所の web site などでもおなじみの、ヘリカルデバイス特有のねじり構造の内壁が見えているのがわかります。

LHD 真空容器の中身

LHD 真空容器の中身

こんなものが自分の目で直接見れる一般公開ってなかなか凄いですよね。とりあえずイベントの目玉である真空容器内部の見学ができました。

ツアーでは真空容器を含む LHD の周囲をぐるりと回って歩きます。真空容器の周囲には、プラズマの温度を上げるための各種の加熱装置が連なっています。

イオンサイクロトロン共鳴加熱装置

イオンサイクロトロン共鳴加熱装置

この写真はイオンサイクロトロン共鳴過熱装置という装置です。電磁波を真空容器内に入れて、それが真空容器内にあるプラズマの運動と共鳴するように周波数を適切に設定すれば、プラズマの運動が加速されて、過熱できるという装置です。写真左手にある配管のように見えるものは導波管で、これを通って電磁波が送り込まれます。途中で分岐して下の方向に伸びている部分がありますが、これはチューニング装置です。管内の下の方には液体が入っていて、液面の高さを変えることでチューニングを行うそうです。液体が何なのかは我々のツアーについてくれた方がこの装置の直接の担当者ではないためにご存知ではありませんでしたが、たぶん水だと言ってました。チューニングは容器内のプラズマの状況を検出して、それに適した周波数になるように行われます。検出からチューニング完了までは数秒単位の時間がかかるそうですが、そんなゆっくりした対応で全然問題ないそうです。まぁ、そんなゆっくりでよいので、液体をチューニング用のパイプにポンプで送り込んだり抜いたりするというような時間のかかりそうな方法で問題ないのでしょう。

続いてこちらは、電子サイクロトロン共鳴加熱装置です。

電子サイクロトロン共鳴加熱装置

電子サイクロトロン共鳴加熱装置

先ほどの装置とほぼ同じもので、電磁波をチューニングして真空容器内へ入れてプラズマを加熱する装置です。先ほどの装置との違いは、電子を加熱することを目的としていることです。電子を加熱するために必要な電磁波は周波数がかなり高く、それに伴い装置の形状や導波管の大きさなど、随所に違いが出てきています。導波管がカクカクと曲がっていたので損失が気になって、なぜそんな風にしてあるのか聞いてみると、中性子が発生すると、まっすぐな導波管だと外に出やすくなってしまうので、多少の損失は覚悟でカクカクと何箇所かで曲げているのだそうです。あと、写真に 「電子サイクロトロン共鳴加熱装置」 と見出しを付けましたが、この写真に写っているいちばんメカメカしい部分は、導波管の真空状態を保つための真空ポンプです。プラズマ実験をする時は、真空容器自体を巨大な真空ポンプで引き続けて真空を保ちますが、このようにあちこちに小さな真空ポンプがあって、真空容器に接続された配管類なども常に真空引きが行われています。うすいガスのようなものであるプラズマが流れて出て行ってしまいそうな気がしますが、磁力によって閉じ込められているので、真空引きをしても、プラズマになっている水素 (や、今後は重水素) が流れ出て行ってしまうということはありません。

この LHD は、これまで水素を使った実験しかしていなかったのですが、重水素を使った実験について来 2017 年から 9 年間行えるように地元自治体との合意がついに得られました。ここで成果を出せなければ、ヘリカルデバイスの将来が閉ざされてしまうかも知れない、ものすごく重要な 9 年間となります。

これまでの水素を使った実験とは違い、かなりの量の中性子が発生することとなります。真空容器の収められている建物は 2m 以上の厚さのコンクリートで覆われており、中性子はほぼ吸収されてしまい、問題あるような量の中性子が環境へ放出されることがないようになっているのは、元々そのようになっているのですが、建物内の装置は、これまであまり中性子が発生しない水素を使った実験を前提に作られているため、装置自体に対する中性子対策があまりされていなかったそうです。

そこで、現在、中性子対策で装置の周りに、ポリエチレンのカバーを設置するという、ちょっと泥縄的な感じに見える対策を行っていました。下の写真がそのカバーです。こんなんでいいのか…

中性子対策で装置の周りに設置されたポリエチレンのカバー

中性子対策で装置の周りに設置されたポリエチレンのカバー

ところで LHD の周囲には 2 種類の電磁波を使った加熱装置、電源装置、中性粒子ビーム入射過熱装置 (これは燃料の投入装置でもあるのだと思います)、真空ポンプなどが設置されているため、パッと見ると、どこは LHD の本体である真空容器なのか全然わかりません。研究所の方に聞いてみると、あそこは真空容器が直接見えてます、と教えてくれました。

LHD の真空容器

LHD の真空容器

と、写真を見せても 「どこ?」 という感じだと思いますが、写真の中央付近に見えている、赤っぽい横向きの線が 6 本ほど付いている装置がありますが、これが真空容器の外周部分です。本当にチラりとしか見えてないのでした。今の装置には発電する機能は全くありませんが、これで発電するようになると、この隙間のないところに、さらに核融合で発生したエネルギーを熱エネルギーとして取り出し、発電するための装置も付くことになります。今の状況を見ていると、とても無理そうですが、技術の進展で現在ある装置のそれぞれが小型化するであろうことと、実際に発電に使われる装置では、真空容器自体がもっと大きくなる予定であることなどから、まぁ置けなくもないようになるのでしょう。

LHD の写真というと、少し上の方から見下ろしたような写真を見ることが多いのですが、あれはどこから撮ったのですか? と研究所の方に聞いてみると、上の方にある窓を教えてくれました。

LHD が収められた建屋の内部の壁の高い位置についている窓

LHD が収められた建屋の内部の壁の高い位置についている窓

あそこまで見学者に登ってもらって、上から LHD を見下ろしてもらうという企画もあったようなのですが、通路が狭いため、大勢を入れると混乱してしまうということで、少なくとも今年の公開では行われませんでした。

この LHD の設置されている部屋に見学者が入ってくる時に、巨大な開口部を通って入ってきます。

LHD の設置された部屋の巨大な開口部

LHD の設置された部屋の巨大な開口部

この開口部をふさぐために、もちろんそれをカバーできるだけの扉があります。上の写真の向かって右手に見えているのがそれですが、この扉自体が、厚さ 2m 以上のコンクリートの遮蔽の一部なので、ものすごく厚くて重い扉です。これは、なんとギネスブックに登録された 「世界一重いドア」 なのです。ギネスレコードの認定証 (の写真) も展示されていました。

GUINNESS WORLD RECORD - The heaviest door

GUINNESS WORLD RECORD – The heaviest door

次に向かったのはスパコンルームです。核融合科学研究所のスパコンは、富士通製の FUJITSU PRIMEHPC FX100 という機種です。同様に名称がついたスパコンとしては、海洋研究開発機構 (JAMSTEC) の NEC 製 “地球シミュレータ” の方が圧倒的に有名ですが、このスパコンにも、”プラズマシミュレータ” という名前が付いています。

有名度合いでは “地球シミュレータ” に大きく負けていますが、性能で言うと、TOP500 というランキングでは、2016/06 のランキングで、国内 3 位です。HPCG という別の性能指標ランキングでは、同じく 2015/06 のランキングで、世界 12 位、国内では 「京」 に次いで 2 位というなかなか高い性能を誇ります。HPCG では “地球シミュレータ” は、世界 16 位、国内 4 位なので、なかなかの性能であることがわかります。

現在の機種になったのは昨 2015 年で、それまでは日立製の SR16000/M1 という機種だったそうです。されにそれ以前にもスパコンは用いられていて、現在の機種で 6 代目だそうです。過去のスパコンも、”プラズマシミュレータ” と名乗っていました。

現在の機種 FUJITSU PRIMEHPC FX100 は CPU はオープンソース化している SPARC アーキテクチャを使っていて、OS は Linux ベースの独自 OS ということです。このコンピューターは計算を行うバックエンドとしての機能だけを持っていて、実際に研究者の方がプログラムを流し込んだり、実行に必要な CPU リソースの割り当てや、実行スケジュールを行うコンピュータが別にあり、そちらは Red Hat Linux が使われているそうです。

計算を行うプログラムは、研究者が直接書く場合と、プログラマーにどのような計算をして欲しいか伝えて書いてもらう場合と、両方があるようです。主に使われている言語は Fortran だということでした。(質問に答えてくれた方は、コンピュータにあまり詳しくない核物理学の専門家の方だったようなので、その方が使っている言語が主に Fortran というだけで、研究所全体としては違うのかも知れません)

CPU は水冷で、ラックを見ると、冷却水を流す黒い配管があります。

CPU を冷却する黒い配管

CPU を冷却する黒い配管

富士通の方も説明員としてその場所におられたので、冷却水は、何か特殊な液体を使っているのか聞いてみましたが、水だそうです。水漏れ事故はそれなりに発生するらしく、もれるとそのユニット丸ごと交換して修理対応するようです。年間リース料には、そのような故障に対する交換費用も含まれているそうです。また、当然のことながら、故障したユニットだけを制御用のコンピュータの方からジョブの割り当て除外して、他のユニットでは計算を実行させたまま、該当ユニットだけを交換することができるのだそうです。

SPARC アーキテクチャの CPU、水冷、Linux ベースの OS と聞くと、順位でも話題に出たスパコン 「京」 を思い出します。そこで、「このスパコンは京のサブセットのようなものなのですか?」 と富士通の方に聞いてみましたが、スパコンは 1 台 1 台オーダーメイドのようなものなので、京と似ているけど、サブセットというような関係にはなっていないのだそうです。

見学者の立場で見た時に、京との一番の違いは、すごく間近で見ることができるということです。CPU ユニットの前に立って記念撮影なんてこともできてしまうわけです。

スパコン 「プラズマシミュレータ」 の前で記念撮影

スパコン 「プラズマシミュレータ」 の前で記念撮影

一度見に行きたいと思っていた LHD を実際に見れて、しかも真空容器内まで直接見れて、なかなか満足の行く一般公開見学でした。

2016/08/27(土) 城山ダム見学会

2016 年の城山ダムの見学会は、森と湖に親しむ旬間の土日に設定し忘れてあわてて平日に開催したもの、十分に集客できなかったということで、森と湖に親しむ旬間の枠外となる 2016/08/27(土) に再度開催されることになったということを 1 回目の平日の見学会参加時に知り、この 2016/08/27(土) の見学会も申し込んで見ました。定員以上の応募があって抽選となったそうですが、無事当選し、見に行ってきました。

集合は、相模川水系ダム管理事務所です。駐車場もあります。

相模川水系ダム管理事務所

相模川水系ダム管理事務所

最初に会議室で、今日の予定についてざっくりしとした説明があります。

城山ダム見学会の予定

城山ダム見学会の予定

また、城山ダムのパンフレットをもらいました。

城山ダムパンフレット

城山ダムパンフレット

説明会で城山ダムを紹介するビデオが流されますが、写っている自動車などからして 15 年から、もしかしたら 20 年ぐらい前に作ったビデオなのでは? という感じの古いビデオです。なかなか新しく作る予算がないのでしょう。

説明会が終わると、2 つの班に分かれて見学ツアーの開始です。受付時にもらった名札でグループ分けがすでにされていて、私は第 1 班で、情報管理室、城山ダム展望台、監査廊、ダム背面通路の順で見学することとなりました。

班毎に分かれ、それぞれに案内として付いてくれる方々が付いてくれます。

案内役の方々

案内役の方々

貸していただいたヘルメットには 「企利城」 と書かれたものと 「相系」 と書かれたものがありました。どちらも何かの略語なのだと思いますが、まったくわかりません。私自身が使ったのは 「企利城」 のヘルメットでした。隣の方の席においてあったのは 「相系」 でした。近くを見渡した限りでは、この 2 種類だけでしたが、もしかしたら色々寄せ集めていて、他にもあったのかも知れません。

貸していただいたヘルメット 「企利城」

貸していただいたヘルメット 「企利城」

貸していただいたヘルメット 「相系」

貸していただいたヘルメット 「相系」

そして見学開始です。まずは情報管理室です。

情報管理室

情報管理室

正面に相模川水系の相模ダム、城山ダム、道志ダム、宮ヶ瀬ダムなどの、水位、放流量や、関連する発電所の動作状況、相模大堰、寒川取水堰などの取水状況を示す大きな情報表示版があります。

その手前にはダムの詳細な情報を見たり、城山ダムの 6 つのゲートを操作したりする操作卓があります。6 つあるゲートは開けたり閉めたりする操作の順番が決まっているらしく、毎回同じ順番で操作するそうです。1 つのゲートだけを大きく開けることはせず、1 つ目と決まっているゲートを少し開け、もっと流量が必要な場合は 2 つ目に操作すると決まっているゲートを少し開け、と繰り返し 6 番目のゲートも少し開けた状態で、さらに流量が必要だと、1 番目と決まっているゲートの操作に戻り、そのゲートをさらに少し開ける、というような操作を行うのだそうです。

向かって右手の方には、放流時に流域に警戒情報を伝えるための色々な装置があります。

次に建物を出て、城山ダムの全景が見える展望台へ行きます。この展望台は普段から自由に立ち入ることができるので、このようなイベントに参加しなくても、城山ダムをこの写真のようにいい感じの角度で眺めることが出来ます。

城山ダム展望台から眺めた城山ダム

城山ダム展望台から眺めた城山ダム

ダムの堤体には、よく見ると横方向に何本もスジが入っています。これって飾りのようなものなんですか? と聞いてみたところ、コンクリートを下の方からだんだん打っていく時に、このスジの間隔の厚みごとに、上からローラーで圧力をかけるなどしていく工法を取ったために、このようなスジが残ったもので、飾りではないとのことでした。

ゲートを開閉する機械がダムの上に乗っていますが、良く見ると、青い機械のついたゲートと、水色の機械がついたゲートがあります。

青色と水色、2 種類のゲート開閉装置

青色と水色、2 種類のゲート開閉装置

これは、城山ダムのゲートがちょうど老朽化による入れ替え時期で、水色のものが従来のゲート装置で、青いゲートは、交換したばかりの新しいゲート装置なのだそうです。ゲート 1 機ずつ交換作業をしているので、このように新旧が混ざった状態になる時期ができるのだそうです。しばらくすると、全てのゲートが青いゲート装置に変わります。

そしていよいよ堤体の中に設けられた、監査廊という通路に入っていきます。背面通路というところを少しだけ歩いたところに監査廊への入口があります。

監査廊入口

監査廊入口

城山ダムの監査廊は中でけっこう高低差があります。作業員など特定の人しか入らないことを前提に作られているので、バリアフリーなど全く考えられておらず、かなり急な階段になっています。

監査廊の階段。長くて、急で、なかなか大変です

監査廊の階段。長くて、急で、なかなか大変です

階段を下がったところが下段の監査廊で、入口から水平に続くのが中段の監査廊です。下段を見た後、中段も少し歩きました。

監査廊水平部分

監査廊水平部分

監査廊下段には、地下水圧を測る水圧計が等間隔にいくつも設置されていました。

地下水圧計

地下水圧計

監査廊の下段は、上の写真で見てわかるように階段で一旦下り、水平部分があって、また登るという構造になっているのですが、等間隔で設置されているので、階段の途中にもいくつも水圧計がありました。

監査廊に突き出している部分は水圧計の計測部で、実際に水圧を測る対象となっている場所は、ダム堤体の底面の部分なので、この計測部からはずっと下の方です。

監査廊の途中には地震計も設置されていました。

地震計

地震計

監査廊には今回最初に通った下段の部分と、最初に入った入口からそのまま水平に続く水平部分の中段の 2 つがあります。地震計はどちらにも設置されています。(写真は中段の地震計) また天端にも設置されていて、上中下の 3 箇所で震度を測定できるようになっているそうです。ダムは通常の建築物と違って、基礎がありません。というより、ダムを建設する前に地面を掘って、硬い岩盤をまず露出させて、その上に建設するので、ダムは堤体全体が通常の建築物でいう基礎のような構造になっています。そのため地震では岩盤と一緒に揺れる感じになるので、他の建物に比べると揺れは小さくなるそうです。特に下の段の地震計は、揺れが小さくでる傾向があるそうです。

こちらはたわみ計測用のワイヤーです。

たわみ計測用ワイヤー

たわみ計測用ワイヤー

プラムラインという名前です。構造は単純で、天端から錘をつけたワイヤーが吊るされているだけです。ワイヤーは垂直になるので、これを監査廊の途中にある上の写真の観測室で計測すると、ダムの堤体がどのぐらいたわんだり、傾いたりしているかがわかります。ダムを外から見ている分には、満水時も、水が少ない時も、同じように立っているように見えますが、このような方法で精密に計測すると、満水になるとやはり川下方向に少し傾くのが計測できるそうです。

こちらは監査廊のエレベーター乗り場です。

監査廊エレベーター

監査廊エレベーター

天端にある乗り場から監査廊まで来ることができるエレベーターです。前回の見学会では、このエレベーターで監査廊へ来ましたが、今回は背面通路を通ってきたので、乗りませんでした。

監査廊の見学を終えると、入った時とは別のドアから背面通路へと出ます。

監査廊出口

監査廊出口

そして背面通路を歩きます。途中ゲートのある部分では背面通路自体がかなり上下していて、階段があるのですが、通常の施設とは違いバリアフリーのような考慮はないので、ものすごい急角度の階段です。

背面通路の階段

背面通路の階段

ちなみに、この通路を「背面通路」というのは、ダムの背面にあるからです。ダムの写真というと普通は川下から撮影されることが多いです。川上から撮影すると、ダム湖に水がたまっているため、堤体がほとんど見えないためです。そのためダムの「正面」というと、川下側という印象がありますが、ダムの正面とは、川上側の方を言います。なので、川下のこちら側は「背面」であり、そこにある通路は「背面通路」なのだそうです。

あと、写真で背面通路自体は、何やら大きな配管の上に設置されているのがわかります。実はこの配管自体は、城山ダムの構成物ではありません。この配管は城山ダムができる以前から相模川を渡るように設置されていた水道配管で、ダムが建設される時に水没してしまう位置にあったため、城山ダムの背面の位置に場所を変えて設置しなおされたものです。城山ダム自体も水道水利も用途の一つですが、城山ダムで貯めた水を水道として使う時は、下流にある寒川取水堰から取水するので、送水は、実際には相模川に水を流すことによって行っているので、水道送水用のこのような配管はありません。ちょっと不思議な感じがしました。

城山ダムの背面には、この水道の配管以外に、他にも城山ダム自体とは直接は関係のない配管が 2 つ通されています。説明を忘れてしまったのですが、1 つは下水で、それは水道管と同様に城山ダム建設時からあったものだったと思います。もう 1 つも下水で、何か別の理由で新たに設置する必要ができて追加されたという話だったと思うのですが、なぜ追加されたのかとかの説明はしてくれていたのに、忘れてしまいました。

背面通路からはダムのゲートを間近に見ることができて迫力があります。

背面通路から見た城山ダムのゲート

背面通路から見た城山ダムのゲート

ゲートの写真を撮ろうとすると、先ほど説明した 2 つの配管が目の前にあってとても邪魔です… 水道管は背面通路の足元にあるので、この写りこんでいる 2 つの配管は 2 本の下水管です。1 つは後で設置されたという説明でしたが、写真で見てもわかるように、確かに 1 つは新しく、1 つはいかにも古いという感じです。

背面通路からゲートの塔屋を見上げると、遠くから見た時はつながっていると思っていた上の部分が、1 つ 1 つ独立していることがわかりました。

城山ダムゲートの塔屋を見上げる

城山ダムゲートの塔屋を見上げる

写真では正面側でつながっているようにも見えますが、これは人が通れる通路が渡されているだけで、構造としてはそれぞれに独立して立っています。

ゲート巻上げ用のワイヤーが左右に 2 本ずつ見えます。2 本あるのは、一応、万が一切れてしまった場合でも大丈夫なように 2 本になっていて、1 本でも巻き上げることができるそうです。

中央の 2 つのゲートは、水面に出ておらず、少し深い部分にあります。こちらは角度が少し違うので、下水管に邪魔されずにゲートの全体を撮影することができました。

構造が少し違う中央の 2 つのゲート

構造が少し違う中央の 2 つのゲート

ゲートの色が青いのは、現在塗りなおしの最中で、青いのは既に塗りなおし作業が終わったゲートで、灰色のゲートはまだ塗りなおしされていないというだけで、特に意味はありません。

中央のゲートのもう 1 基はまだ塗りなおされていませんでした。

塗りなおしがまだで灰色のままのゲート

塗りなおしがまだで灰色のままのゲート

写真で見てもあまりわからないかも知れませんが、中央の 2 つのゲートの方が、物理的には少し小さいです。実際に見ると、小さいことは明らかにわかります。これは少し水圧の高い場所に設置されているので、同じ流量を流すために開けなければならないゲート口の大きさが小さくなるため、ゲート自体も小さくなっていて、排水できる水量自体は、左右にある他の 4 つのゲートと同じなのだそうです。

背面通路を通って戻ります。

背面通路を通って戻る

背面通路を通って戻る

通路の端のあたりに、水道管のバルブがあります。

水道管のバルブ

水道管のバルブ

こんな巨大なバルブを間近で見ることもあまりないので、「これはデカいな」と圧倒されました。

会議室に戻ると、アンケート用紙、エコバッグ、神奈川県営水道が販売する PET ボトルの水「森のハーモニー」、城山ダムのダムカード 2 種類 (通常版と、50 周年記念版) それぞれ 1 枚が座席に置かれていました。

城山ダム見学会のおみやげの品々

城山ダム見学会のおみやげの品々

写真では見えませんが、エコバッグの中に、ダムエレキくんの小さいぬいぐるみと、ダムエレキくんのピンバッジも入っていました。

見学会はこれで終了です。天候が微妙で、途中わずかにパラパラと雨が落ちてきて瞬間がありましたが、最後まで本格的には雨に降られることなくてよかったです。

帰る時には、ダムエレキくんが見送ってくれました。

参加者を見送るダムエレキくん

参加者を見送るダムエレキくん

ダムエレキくんとツーショットを撮って去ろうとして入口を振り返ると、ダムエレキくんも振り返ってくれました。

振り返るダムエレキくん

振り返るダムエレキくん

ダムエレキくんは、どう見ても「ゆるキャラ」ですが、ゆるキャラグランプリに出場していません。これは、本人が「自分はダムで硬いので、ゆるくはない」と主張しているためらしいです。

1 回目の見学会では通れなかった背面通路を通り、ゲートを間近で見れて楽しかったです。

欲を言うなら、放水している状態のゲートを背面通路から一度見てみたいものです。あと、ゲート巻き上げ機のある塔屋にも上ってみたい。が、安全面とか考えるとそういう企画は簡単には行えないんでしょうかね… 相模川水系ダム管理事務所の皆さん、来年の見学会ではぜひそういう企画もご検討ください。